不夜の街

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「すぐ慣れるよ……シィも初めはそう言っていたが今じゃ恐くて寝れなくなるほど集中できるように……」 「壱丸さんッ!!」 「でもそんな時はもう1人の幻獣がいる……枕返しの九十九(つくも)、今は?」 「川、呼ぶか?」 枕返し……妖怪枕返しか……のっぺら坊ときて枕返し……何か…強そうじゃねぇな全然……大丈夫かこのチーム 八重ちゃんは確かに優秀なんだが、何かのっぺら坊って言われるとな…… 戦うんだからもっとこう……ガシャドクロとかさぁ、いるじゃん 「いや、疲れてるだろうからいいよ……まぁ枕返しの九十九という子が居る、きっと今夜辺りジョージ君の枕を悪戯しに来るだろう……あの子は不思議な子でね、言葉を話さない、しかし此方の言葉はしっかり理解している……この旅館が営業してる時から此処に居る言わば主だな旅館の、我々が御厄介になってる訳だよ」 「それで、アートマは?」 「枕よ、枕返しなだけに」 「ははぁん、強制的に相手を眠らせるって言うチート気味な……」 「いや、ただの枕だ」 「そ、そー……」 ダメだ……枕でバシバシ叩いたところでどうにもならん……鉄製の枕とかじゃない限り武器にならねぇ 「強制的とまでは行かないけど枕返しは確かに眠りを誘う事が出来るわ、我慢する事も出来るけどね……ただそれはあくまで幻獣枕返しの能力、アートマにそんな効果は無いわ……あ、ただアートマの枕を最大で畳1枚くらい?最小で煙草の箱くらいに出来るわよ」 「どうしろと?……それを戦力として挙げてる時点でヤバくないスか?……一応お聞きしますけど……3人目は頼りになるスよね?」
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