不夜の街

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「サラマンダーって知ってるかい?聞いた事くらいはあるだろ?」 「おぉ……それそれぇ!!そーゆーの待ってたのよ俺は!!居るんじゃーん!!知ってるよ!!火の奴でしょ!!ドラゴンとかトカゲとかぁ!!んだよ出し惜しみしてぇ!!」 「千晶~」 「嘘は言ってない……将寅、瀬十(せと)君は何処だ?」 「玄関の提灯に入って寝てんだろ……呼ぶか?、期待持たせ過ぎると落胆がな……」 あぁ、あのデカい提灯か、提灯がベッドなんてサラマンダーらしい……か?サラマンダーってそんなんだった?アレ?溶岩とかの中の燃え盛る炎の中でキシャー!!とか言いそうな感じじゃねぇの? 「あのねジョージ君……3人目は提灯小僧っていう幻獣だったの……赤い顔の男の子で提灯持ってる……特技は夜道で人を追い越し、止まり、抜かさせまた追い越して気味悪がらせたり転ばせたり」 「サラマンダァアアアアア!!アンタ俺をナメてんだろ!!バカにしてんだろ!!枕と提灯のイカレたガキで何すんだこの野郎!!」 「まぁまぁ……コーヒーのお代わりは?怒るのは瀬十君のアートマを聞いてからで良いんじゃないかなぁ?フッフッフッ」 「む……確かに……チョコ先生!!提灯小僧のアートマは!!」 「提灯、夜道を照らすの」 「貴っ様ああああああああ!!」 「便利じゃないか、この辺り暗いし、結構助かってるよ、節電にもなる」 「待ってジョージ君、提灯小僧だったって言ったでしょ?……千晶が悪戯し過ぎてキレて出てったの、提灯置いて、だから今は提灯だけよ」 「何やってんだテメェアアアアア!!もはや幻獣でもねぇじゃねぇか!!提灯だぞ提灯!!どうやって戦うんだコラ!!明るくしてビックリさせんのか!!八重ちゃんにしか好評じゃねぇだろ!!」 「ハハハハハハハ、怒ってる?」
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