彼ら

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「大丈夫か!!あああああああ!!何だお前!!ちょ!!しがみつくな!!キャアアアアア!!流されるぅ!!」 「ジョージ!!何をしてるお前!!……す、すみません!!ウチの新入りなんです!!悪気は無いんですヘケトさん!!」 「キャアアアア!!カエルゥウウ!!」 俺はそのカエル人間と街の中央までドンブラコと流された 救助した子供はヘケヘケ妙な鳴き声で笑いながらしがみついていた、すごいヌルヌルする 「ハァ!!ハァ!!ハァ!!……ジョージ!!人の話を聞け!!……まったく……いいか、こちらはヘケトさん、幻獣で中央にお住まいだがお忍びで川に泳ぎに来る」 「紛らわしいんだよ!!なんだこのカエルは!!夜に川で泳ぐんじゃねぇ!!」 「ヘケッ…ヘケッ…」 「ぶん殴りてぇ」 川で濡れた上に意味のわからん粘液でテカテカにされた俺は橋の下で何とか川から上がった 直ぐに志乃ちゃんが走って来てくれたが、変なカエルは俺の姿にヘケヘケ笑う カエルに見えるがまるで二足歩行のウーパールーパー、ヒゲの様な触角 たぶん八重ちゃんより小さいくガニ股で手を日本の幽霊の様に前に置くのが基本姿勢、体は肌色で何か気持ち悪い 「バカ者!!無礼な口を!!すみません!!悪気は無いのです!!……その、溺れた子供と勘違いしたらしく……申し訳御座いません!!」 「…………ヘケッ」 「蹴り飛ばしてぇ」 「ジョージ!!口を慎め!!この方はこう見えて神と呼ばれる方だぞ!!」 まるで怒る志乃ちゃんを宥めるかの様に、カエルは志乃ちゃんのお尻を軽くパンパン叩いた 俺はカエルを川に思い切り投げるとカエルはそのまま流されて行った 「ジョージ!!」 「バーカ!!バーカ!!溺れろクソガエル!!気安く志乃ちゃんのケツ触んなバーカ!!」 「なんと罰当たりな……ヘケト神だぞ……」 「志乃ちゃんのケツに触るなど神だとて許さん、ローションカエルめ……」
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