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ここは四大国の内、随一の繁栄を誇るソールネルト王国。
この王国の殆どの建築物は赤煉瓦で建てられていて、まるで絵本に出てきそうな平和な街並みである。
ソールネルト王国の首都、セントリアの中心部には雲をも掠めそうなほどの高さの時計塔がある。
その時計塔の名はウェイストーン時計塔と呼ばれ、遥か昔この世界、アースネスを創った創造神“ノアディール・ゴードネル”が舞い降りた聖なる場所として有名である。
そのウェイストーン時計塔の眼下に広がるセントリアは、今まさに夜明けを迎えようとしていた。
ゴーン… ゴーン… ゴーン…
ウェイストーン時計塔の鐘の音は波紋状に広がりセントリアいや、ソールネルト王国中に鳴り響く。
その鐘の音によって目覚めた多くの人々の中に“彼”は居た。
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