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やるなら、踏み出すなら、父親を越えたい。 俺がこの手で掴みたいのは、掴み続けていたいのは、ただひとつ。 …ベースだ。 横にある皿を取ろうとした父親と、目があった。 覚悟、決めた。 豊田先輩が好きになった、初めての相手である自分が二の足踏んでるなんて情けない。 かっこよく生きたい。かっこよく、足掻いてみたい。 だから…。 父親から視線を逸らし、三階へ続く階段を上がる。 目指すなら、やっぱトップだよな。
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