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翌日の放課後、いい感じに肩から力が抜けた豊田先輩に安堵した。
必死に練習していた正確な音とリズムは安定感を出し、菅原先輩の歌に合わせる余裕も出ている。
「いいですね」
演目の二曲を三人で合わせ、気持ちよく弾けたのに笑みを浮かべる。
「前よりずっと歌いやすかったな」
驚いている菅原先輩に、豊田先輩へ目でやりましたねと伝える。
ヴォーカルメインなんだから、その歌に合わせられれば上等だ。
しかし嬉しそうに微笑んだ豊田先輩を、菅原先輩が険しい表情で見ているのに気がついた。
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