~prologue~しょっぱい雨と向日葵の飴

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僕は泣きながら学校であったことや悔しかったということを全部話していた。 その間その子は何も言わずただ頷いて聞いてくれた。 「どう?少しはスッキリできた?」 泣き止んだところで声をかけられる。 「うん。ずっと聞いててくれてありがとう」 涙目だとは思うけれど、今度は本当に心から笑って言えた。 「じゃあ最後にもっと元気が出る場所に行こ!こっち!」 呆気にとられて固まった僕に構わず、強く手をひいてその子はいきなり走り出した。
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