「付き合ってますけど、何か?」

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「辞めた時辛くて、考えないようにしてたのは、晴海くんにとってラグビーがそれだけ大事だったってことだよね。 そして苦しみと喜びを分かち合った仲間もね。 それだけ晴海くんにとってはかけがえのない人生の一部なのに、それを共有する仲間とすれ違ったままになっているのは、もったいない気がするなあ。 思い出すたびにちくりと心が痛むなんて、嫌だろう?」 マスターの言葉を噛みしめるように、視線を落として無言で聞いていた晴海くんが、ハッと顔を上げた。 それを見て、ゆっくりと頷くマスター。 「今なら、ちゃんと話せるよ。 お互い大人になっているってこともあるけど、 今のキミは、ラグビー以外で大事な目標を見つけているようだからね」 マスターの優しい声が静かな店内に通る。 晴海くんが、ふぅ、と小さく息を吐いた。
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