伝説の白と黒の竜

2/3
前へ
/3ページ
次へ
ーチュンチュンー 学生にとって一番苦手な朝がやってきた。 僕はベッドから降りて両腕の大きな傷を隠すため、引出から包帯を取り出し、両腕をグルグル巻きにし、大きな傷を隠した。 それから学院に行く準備をし、御守りのリストバンドを左手首に付け寮を出た。 学院に向かってる途中、あちらこちらから 「〈絶剣(アブソリュート)〉よ」 「あれが噂の〈絶剣〉」 「聖竜(マエストロ)や竜騎士(ドラグナー)を生身の人間のままで何回も勝ったというのが彼なのよね」 そう、この彼こそが2体の竜と契約を交わした竜飼い人(ブリーダー)である。 教室に着き席に着いた、みんなは今頃、自分達の竜の世話をしに行ってるだろう。 しかし、ハクの場合は星刻の中に宿ってる 「ねぇ、アンタは竜の世話をしないの?」 彼女はハクの事が大嫌いであり、俺が竜の世話をしないことにいつもご機嫌斜めである。 「今日の授業は実技か」 ハクは彼女、シルヴィア・ロートレアモンをいつも無視している。 ◇◇◇ 「ハク・シルヴァルド、私と勝負しろ」 「別にいいですよ」 ハクはシルヴィアの勝負を受け入れた。 ハクは目を閉じ、呟いた ー汝の気高き翼、我、右腕となせ ー汝と黒き翼、我、左腕となせ と、同時に右腕には白い光が輝き、左腕には黒い光が輝き出した。 そして、ハクの前に白銀の竜と漆黒の竜が現れた。 「どっちの竜とやるかはあなたが決めてください」 ハクはシルヴィアに選択肢を与えたが彼女は 「そんなのはどっちでもいいわ2体でかかってもいいわ」 ハクは彼女の言った通りに2体で挑んだ。 今回はどたらが技術が上かスコアで勝負した。 シルヴィアはそんなに技術にはない。しかし、ハクはとてもなく色んな技術を持っている。 スコアは4千の差でハクが勝った 「なんで、なんでアンタに勝てないのよ」 「それが実力いうんです。とても理不尽だと思います」 「なら、、ならアンタが私にいろいろ教えてよ」 「それが僕に出来たら教えますが、僕には出来ません」 「なんで、なんで……うぅ」 「でも力になら……」 ハクが言い切る前にシルヴィアはその場から去ってしまった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加