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またまたある日の放課後、俺はいつも通り屋上の上にいた。
部活に入っていない俺はバイトが始まる時間まで学校の屋上で過ごすことが多かった。
キィーィ
不吉な扉の開く音がした。
(誰だよ、この時間に。)
俺は屋上に来た奴に解らないようそーっと上から覗いた。
今思えば、この時誰が入って来たかなんて気にしなくて良かったのに...
気にしたから俺はあんな出来事に巻き込まれていくんだ。
屋上に入ってきた奴は、
(葉山と・・・・んっ?あいつは黒木じゃないか。一体どうして。)
俺は2人が一緒に居ることに疑問を感じ2人の会話を盗み聞きしていた。
「黒木先生、お話って何ですか? 成績に関係しますか。それとも、先生方の中のいじめについてですか?用件は何ですか?」
葉山は先程とは打って変わった態度で冷静に淡々と話を進めていた。
「葉山さん、やはり君は先生方の中のいじめの存在を知っていたんだね。だから君はあえて自分がいじめられるように仕向け、最終的にはクラス全員が先生方に反抗するように仕向けた。悪いのは私達を解らない先生方の方にあるってな。違うか?」
黒木は葉山の目をしっかり見て話していた。
(葉山がワザといじめられてて、先生方の中でいじめがあるって・・・)
俺は頭の中が混乱していた。
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