再開のデスゲーム

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「うわぁぁぁぁ!! ……ぁ?」 自分の叫び声と共に意識が覚醒する。 服は汗でぐっしょりと濡れており、とても気持ち悪い。 「夢……か」 最近、ほぼ毎日同じ夢を見る。 去年のあの事件の悪夢だ。 去年のこの時期12人の高校生が拉致され、とある場所で実験と称した殺し合いをさせられた。 その、高校生達を拉致した犯人は実験のことを『サクリファイス』と呼んでいた。 サクリファイス、直訳すると『犠牲』 その『サクリファイス』はその名前の通り、10人の犠牲者を出して幕を閉じた。 残った2人は今までとほとんど変わらない日常を過ごしていた。 1人は委員長から生徒会長になった山城リナ、そしてもう1人は…新学期になってから学校に顔を出さなくなり、自然と学校から忘れられ、退学になってしまった僕、山道ユウヤだ。 あの時最後の犠牲者になるはずだった僕らは助かり、生存者になるはずだった4人は死んだ。 僕なんかが生きるより彼らが生きた方がよかったのに、何故か生きてしまった。 「……」 あのあと何度死のうとしただろうか、数えきれないほど色々試した、でも死ねなかった、死ななかった。 あれが夢で今も10人はどこかで拉致されながらも生き長らえているかもしれない、そうなれば僕の自殺は無意味になってしまう。 そう理由をつけて死なないように説得してる、いや、ただ僕に死ぬ勇気がないだけなんだろう、実際彼らの遺品は見つかっており、墓も立てた、僕はそれを認めたくないだけなんだ。 「……墓参り行くか…」 僕は服を動きやすい服装に変えて部屋から出た。
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