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小説ではしばしば、いや大抵あらすじや序章から始まる。
もし、これが、この出来事がすべて小説のように本ならばあのときの出来事が序章だったんだろう なとつくづく思う。
…思わず苦笑してしまう。
下手したら死ぬかもしれないからだ。
「ふぅ…」
自分の緊張と頭を冷やすために軽く息を吐く。
血生臭い臭いも気にならなかった。
ジャリ…前からそれが歩いてくる。
それは人間ではない。
確かに見た目こそどこにでもいる学生だが中身は化物。
だからこそ…余計信じられなかった… いや、信じたくなかった。
「やっぱり…あのときに死んどくべきだったな」
力が湧いた。
戦え、と言うことだな。
俺は立ち上がるとそれはすぐ近くまでに来てた。
頭のなかにあのときの、いわゆる序章が浮かび上 がる。
走馬灯と呼ばれるものだろうか?と考えたが取り敢えず今は目の前の事だ。
余計な思考を取っ払い右手をかざした。
「俺は今からお前をKILL」
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