謎多きマンション

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早速マンションの中へ。 荷物運びの時は特に気にしていなかったが、シャンデリアや掛け軸、廊下に置かれている壺など高そうなものがいっぱいあった。 こんなところに1000円で住めるのは夢のようだった。 「ほっほっほっ!これはみんな前の持ち主の趣味で集めたらしいぞ。」 大家が俺に教える。 「へぇ~。すごいですね。」 呆気にとられる。 そして俺の部屋の前に到着する。 部屋の中も超豪華。 高級ベッドに薄型テレビまでついている。エアコンに、さらにはベランダまで。 もはや一種のリゾートホテルである 「ほっほっほっ!待ちなさい少年。」 部屋に入ろうとした俺を大家がひき止めた。 「もしここの生活で何かに困ったら彼女に相談するといい。 ここでメイドさんをやっている夜志筑(よしづき)さんだ。」 大家が紹介したのは一人の女性だった。 「夜志筑 水蘭(よしづき みらん)と申します。何かあったらお気軽にお声をかけてくださいね♪」 メイド服を身に纏った夜志筑さんは笑顔で会釈した。 …こんなことを言うのは恥ずかしいが、かなりかわいらしい女性だった。
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