謎多きマンション

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……大体の荷物は部屋に運び終えた。 「じゃあな頼夏!元気でやれよ! あとたまには連絡よこせよ!!」 俺をここまで送ってくれた父が、軽トラの運転席から手を振る。 「ああ!母さんにもよろしく!」 「それじゃあ息子をよろしくお願いします!!」 父はマンションの大家さんに頭を下げた。 そして軽トラで走り去っていく父を見送った。 「ほっほっほっ!まあ困ったことがあったら言ってくれ!」 大家は人の良いおじいちゃんだった。 笑顔で俺を見ていた。 「まあ、他の住居人は君の部屋に入ることはないから安心したまえ。」 「はい?」 一瞬部屋に入るの意味がわからなかった。 つまり良い人ばかりだということを言いたかったのだろうか?
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