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トントン!
検温に入って来たナースに起こされるマリカ
「先生!マリカ先生…おはようございます、風邪を引きますよ…マリカ先生」
「あっ!おはようございます。いつの間にか眠っちゃったわ。」
ウフフ…
「マリカ先生夜勤明けじゃなかったのですか?帰られなかったのですね?少し休まれないと体壊しますよ…」
「そうねえ?後少し研究室で調べものするから、武村君が目を覚ましたら知らせて下さい。お願いします。」
部屋を出て研究室へ…
目覚ましの温かいコーヒーを飲みながら調べものしていた。
しばらくして、少年が暴れていると呼び出しが掛かる。
急いで病室へ…
開かれたドアの外
様子を見ているマリカ
点滴を抜きベッドから降りる直人。
ナースの止めるのも聞かず…ヨロヨロ…今にも倒れそうに出て来た。
フラフラ…倒れそうになりマリカに寄り掛かかる。
「どうしたの、早く行きなさいよ!どうぞ…私は止めたりしないわ!自分を大事にしない人なんて大嫌い!」
手を離すマリカ
しかし、自分の力で立っていられない直人が 座り込む。
立ち去ろうとするマリカ
その時…精一杯の声を振り絞り叫んだ。
「先生 待って!俺…俺…金がないんだ…」
そう言ったとたん…倒れてしまった直人でした。
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