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この子は幸せ…
母親って…優しいのね…こんなにも子供の事を心配するものなの？私にも、親が居たら…
とても羨ましく思うマリカでした。
「ナオ、捨てられたんじゃないわ！心配してるけど…身動きが取れないのよ。
お爺さん、お婆さんの事で…君を信頼してるのよ。裏切らないように頑張らないとね？
いいお母さんだね…、だから、心配掛けないように…頑張らないとダメよ。」
マリカの話を黙って聞いていた。素直に頷くナオ
「マリ姉！俺…二年前 黙って家を飛び出して来たんだ。久しぶりに、母さんの手紙読んで…
すぐに帰りたかった。でも、俺の事で…爺ちゃん達に嫌味を言われてペコペコ…
頭を下げる母さんを見るのが嫌で帰らなかった。俺 、頑張って母さんを京都へ呼んで
一緒に暮らしたいんだ！だから…俺の病気治してくれよ！なっ！マリ姉…
そのためなら、何でも言う事聞くから…頼む…俺 、死なないよな？
よく、ふらつくのは貧血だよな！どうなんだ！マリ姉…」
今まで心配だった事をどんどん、マリカに問続ける直人
「まあ、落ち着いて！大丈夫だから…私と一緒に頑張ろう…心配しないで！」
必ず助けてあげる…笑顔に…頑張ろうと思うマリカでした。
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