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私は、岸本マリカ 26才
救命医になって二年
京都K病院救命救急センター勤務
両親はいない…京都E大学教授である祖父母に育てられた。
両親の事は全く知らず…父だと思う写真が一枚だけ応接間に飾られている。
祖父母からは…私が小さい頃に事故で亡くなったと聞かされているだけで…詳しい事は教えて貰えない。
母の事に触れると祖父母は不機嫌になる事だけ覚えている。
高校に入る頃
戸籍謄本に母の名前が空白だった。聞いても答えて貰えず…
また、聞く事によりみんなが辛い想いをするのが嫌で聞けなかった。
祖父母は教育熱心で何事に対しても厳しくて…男に負けるな!と合気道を…
女らしくと茶道 、華道、 料理 を…ひと通り教わった。小さい頃からピアノも…余り遊んだ記憶がない。
甘えられる母のいない寂しさに辛かった事を覚えている。
頑張ると優しく頭を撫で褒めてくれる優しい祖父母の手
ただ 、それだけが嬉しくて…
早く大きくなって一人暮らしをしたいと頑張って来た。
医大を卒業して…
やっと、マンションでの一人暮らしを許して貰った。一人の生活に満足
日々忙しく一人でも多くの命を救いたくて…
救命救急医を希望した。
祖父母の厳しさのお陰なのか?今の私は目標通りの人生を 突き進んでいる。
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