笑顔に逢いたくて

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ポケットから一万円を出す。 「お姉さん!本当…すみません…汚して…これ、クリーニング代!よろしく!」 出されたお金… 「他人の私が言うのも変だけど無茶飲みはダメですよ。お金も大切にね」 優しく言い聞かせるように話すマリカ 「はーい! 僕の事なん…て…誰も心配なんかしてくれませんよ~お姉さんは心配してくれるんだ…有り難う!」 「ハイ、ハイ!心配してあげますよ」 「有り難う!お姉さん大好きー」 酔っ払いとの会話に早く逃れたいマリカ、でも…一人にしては帰れず… 「ねえ 、この車 君の?まさか 運転はしてないよね…?」 「違いますよ…木田が送って来たんだ…よ、あれ? いない?木田~」 辺りを見回す。 そこへ男性が走って来る。 「オーイ!河村、大丈夫か?お前が車のキーを投げるから…走ってコンビニまで…」 マリカを見つめる。 「あっ すみません!河村が服を汚したんですね…申し訳ありません…」 頭を下げる。 その時 マリカの携帯が鳴る。すぐ行くと返事して切る。 「お友達が来たなら安心ね!ごめんなさい…急ぎますので失礼します」 すれ違う時、消毒液の匂いがするのでした。
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