笑顔に逢いたくて

25/138
前へ
/138ページ
次へ
顔を上げる男性のおでこに掠り傷…血が滲んでいるだけ?この酔っ払いは…自業自得なのかな? こんな風に思う私はいけない医師なのかな?ウフフ… 確か…もう一人居たかな? 向こうから走って来る。また同じ事をやってるんだ…バカな二人? 「すみませーん」 何もせず見ているだけの私 「オーイ、 木田~ お姉さんに見捨てられたよ~僕は…」 起き上がろうともせず倒れたままの男 走って来た男性はマリカを覚えていた。 「あっ!貴女は…この前は有り難うございました。僕は木田陽介と言います。 こいつは河村祥平です。失礼ですが…お名前聞いてもいいですか?」 優しい笑顔の彼に好感を持つマリカ 「私は岸本マリカです!河村っていつも こうなの?酔っぱらって…」 寝転んでいる河村 「はーい!そうですよ~ ダメな奴ですよ~」 「起きろよ!」 木田は河村を起こし、ベンチに座らせる。 マリカの傍に 「すみません…こいつは色々あって…」 消毒の匂いがする。 「お医者さんですか?」 マリカ自分の服を指さす。 「やはり…わかります?今日は普段着なのに…」 ウフフ… 笑みを浮かべるマリカ 笑顔の可愛い!ステキな人だなあ… マリカに一目惚れの木田でした。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加