笑顔に逢いたくて

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マリカの携帯が鳴る。 病院から?また急患かな? 「はい … はい …わかりました。すぐ行きます」 電話を切り話し掛ける。 「木田さんだったかしら? 私の連絡先…中々、出られないと思いますが… 何かあったらメッセージ入れて下さい!」 名刺を渡すマリカ 「じゃあ、河村君?だったかな?彼の介抱よろしく頼みますね」 そう言って走って行く。 やっぱり、ハッキリしてるなあ…医者か?一度こいつを診て貰おうかな? ベンチで寝ている河村 毎晩、飲まずにはいられない…可哀想な奴! 今年の春から河村の父親が経営する…会社の下請けである二宮不動産の開発部に入社 設計士に…しかし、営業に回されたのでした。 実績も認められず…父親に、ことごとく非難される毎日… 会社では…自分の意見を言い過ぎて…相手と合わせる事が出来ず仕事が上手く行かない。 木田は認められているのだが…親友でもあり …又、河村の父親からも信頼されている。 祥平の事を頼まれているのだった。
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