笑顔に逢いたくて

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マリカの姿を見つけ走って来る河村 「お姉さん!木田が…どうしょう…僕を止めようとして車に…」 心配で…オロオロ…落ち着かない様子に… 「大丈夫!心配しなくていいから…必ず助けるから…待ってて!」 肩を優しく撫でる。 急いで手術室の中へ… 小泉医師と共に治療に当たる。 「大丈夫だ!頑丈な男だ!頭部も異常なしだ!手と足の骨折だけ…全治一ヶ月だね。 後遺症は残らない!」 そう診断される。 河村に、ちょっと痛い言葉を…いつも迷惑掛けているから… 手術室から出て来たマリカに駆け寄る。 「先生、木田は大丈夫?助かった?」 心配で…今にも泣き出しそうな顔 「うーん…命は助かった!でも…しばらくは様子を見ないと…でも、大丈夫! このマリ姉が担当する事になったから安心しなさい!当分入院だね…でも、仕方ないね。 河村の代わりにケガしたんだから…木田の分まで貴方が頑張らないとね! もちろん禁酒して…いいかな?」 包帯だらけの痛々しい木田の姿にショックを隠せない河村の目から溢れる涙 「すまない!木田…僕…頑張るから…」 「わかってたらいいんだよ!頑張ってね」 とても素直に頷く河村でした。 それからの河村は… 毎晩、仕事の報告と知恵を借りに病室に… 今までと違って、何処となく生き生きしている姿に…嬉しいマリカでした。
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