笑顔に逢いたくて

弟のように優しく…話掛けるマリカでした。

「お仕事どう？お酒では何も解決しないよ。自分が苦しいだけ…少しは大人になって！

木田から話は聞いたわ…この前は、張り切っていたのに…今日はどうしたのかな？

元気ないねえ？何か嫌な事があった？話せば少しは楽になるかも知れないわよ」

「僕…木田の分も頑張ろうと…努力してるつもりだったんだ…でも上手く行かなくて…

今日は、お得意様を逃して叱られました。僕はダメな奴なんです」

「難しい事はわからないけど？仕事とは…人間の上下関係…人の話を聞く。納得行くまで話し合う。

お客様の話を優先に考え…信頼関係が大切なのではないでしょうか？

自分の要望ばかりを強調すると相手が嫌がるでしょう…頭を下げて笑顔で営業する。

それが営業マンだと…そうすると、お客様にいい印象を仕事も上手く行くと思いますが…

サラリーマンでない私が…偉そうな事言ってごめんなさいね。私の言う事 全てが正しいとは言わない…

よく考えて見て下さい！いつも、木田を頼っている河村…一人でも頑張れるぞ！って見せて！

男でしょう？男でも笑顔を忘れるな！河村の笑顔 ステキだよ！木田に心配掛けるなファイト！」

ポン！と背中を叩かれ勇気を貰う。