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手術の途中
何故か?慌てているナース
「先生!輸血用の血液が間に合いません!どういたしましょう?」
困った山田医師
「なんて事だ!届くまでの…時間は?」
「40分は、掛かります…」
「先生!私の血液を使って下さい!患者と同じ AB RH(ー)です。お願いします!助けたいんです…」
「しかし…君も疲れているだろう…大丈夫か?」
「はい!大丈夫です」
「よし頼む!急いで!」
マリカの血液を、輸血しながら手術は続けられ…無事終わった。
「岸本先生有り難う…助かったよ!もう少し遅れてたら…大変だった…有り難う…」
助けられた喜びで笑顔になる山田医師
「よかったです!お役に立てて…お疲れ様でした!山田先生 、有り難うございました」
笑顔のマリカ、ホッと胸を撫で下ろす。
夕方、斎藤 光の病室へ様子を見に行く。
「よく頑張ったね!」
優しく手を握るマリカ
気が付いたのか?握り返して来た。
包帯の下から、「あ…り…が…とう…」精一杯の小さな声が聞こえた。
優しく両手で包む 。
「生きててくれて有り難う…」
マリカの目から喜びの涙が溢れていた。
一日も早く、君の笑顔に逢えますように…そう祈るマリカでした。
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