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それから一週間
今日は、救急コールが少なく研究に時間を注ぎ込める。
その時、あの少年が暴れていると呼び出しが掛かる。
急いで病室へ向かうマリカ
そこには警察官がいた。「どうしました?何かありましたか?」
少年が枕を投げて来た。
「どうしたの斎藤君!落ち着いて下さい!」ベッドに近づく。
何が あったのか?包帯の下、泣いているのか?興奮状態の光
「先生?俺 、事故の事余り…覚えてないんだ…夜中のツーリングの出発直後…?
スピードも出さず、普通に走ってただけだ…その時、後ろからデカイバスが突っ込んで来たんだ!
アッと言う間に仲間が倒れて…わからないんだ…なのに俺達が…逆そうしたって…?
嘘だ!後ろからバスだ!?仲間が…倒れてたんだ…奴等は?何処だ!」
「斎藤君 落ち着いて!」
警官が取り押さえようとする!
慌てて少年を抱き締めるマリカ
「すみません、まだまだ…安静にしないと…あの事故は、この少年が言う通りだと思います。
正面からぶつかったのなら…避ける事も出来たはず…けが人も 、もっと少なかったと思います。
もう少しだけ待って下さい!今は…少年を…そっとしてやって下さい。
大変なケガをしてるん です…お願いします!」
頭を下げるマリカ
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