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急ぐ理由はなかった
が、ゆっくりしてい
ると惰性に捕らわれ
そうな気がしたのだ。
しかし行けども行け
ども先は見えて来な
い。
段々とこの洗い晒し
のような白さが忌々
しくなってくる。
しかしやがて私たちの
中から脱落者が出た。
それは時間の経過と共
に一人、また一人と多
くなり、階段を下る事
に座り込む者が現れる
始末だった。
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