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「あのー……お兄様………可愛い弟を蹴るのはいかがなものでしょうか?」
俺は蹴られたお腹をさすりながら、目の前にいる顔が同じ兄に意見を言うが…………
「ちゃんと起きなければ蹴ると言っただろ、それに同い年の弟は可愛くないです」
そう言うと双子の兄は俺を敷布団からどけ、敷布団をたたみはじめた。
「早く着替えろ、お父さんもお母さんもお前を待っているんだからな」
敷布団から布団までも綺麗に畳まれ、俺はもう起きるしかなかった。
「和樹」
そう双子の兄を呼ぶ
「何だ?」
「俺の袴しらない?」
「…………」
「……………」
「じゃぁー居間で待ってるからな」
そう言い残すと和樹は綺麗に畳んだ敷布団と布団を持っていった。
「………うん……………袴探すか…………」
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