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レイダー「さっきから、人が黙って聞いてりゃベラベラベラベラとワケの分かんねーことばっか言ってくれるじゃねぇか、ガキ」
レン「人じゃないけどね」
レイダー「う~~それは、言葉のあやだっ!」
勝 っ た ! w
レン『香黎ー。ユイが戦闘不能なんだけど、俺はコイツらどうしたらいい?』
香黎『ほう。アヤツが適わぬ相手がおったとはな。そんな相手にお主が勝てると思うてか』
レン『いや、アイツの不調は魔力を病人に分けてやったからだよ。爆睡してるから離宮に送っといた』
香黎『……ふむ、そやつを殺すのは得策でないな。そこまで情報を引き出したならもうよいのではないか?』
そうかもしれないけど、騙されてるかもしんないのに可哀相じゃん?
香黎『じゃが、そやつは天使になりたいのであろう?我々にはどうすることも出来ぬ。対して、上級神でも堕天を取り消すことは可能じゃ。上級神にその気があれば、な。今どう説得したところで納得はせんじゃろ』
じゃあ放っておくしかないのか。
なら、俺ここにいる意味ってすでにないんじゃ?
ま、移動する力もないしなー
この壁作んなきゃ良かったかな。
香黎『そちも疲弊しておるようだしの、妾が送ってやろう』
レン『ほんとか?じゃあ頼むわ』
香黎『あい分かった。しばし待て』
念話が切れた。
と同時に俺も氷の壁を消す。
レイダー「何のマネだ……?」
レン「ねぇおねーさん。あなたは本当に、こんなことをさせる神に許されたいの?」
受付「っ!?」
体が引っ張られる感覚に陥る。
強制転移ってこんな感覚なんだなー。
レンが消えたそこには、茫然となった女性と寄り添う黒い犬が残された。
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