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アル「ふーん、 そんな経過があったんだねぇ 」
ジル「うむ」
反応薄っ
アル「父上が生前、この子はただ者じゃないぞとおっしゃっていたけれど……そういうことだったのかな?」
え、父さん知ってたの?
って、んなわけないか。
死んだの俺が生まれる前だしなぁ。
アル「ユイがね、大人びた話し方をするのは知っていたんだ。レンとはその話し方だろう?2人の話をたまたま聞いてしまったことがあってね」
ジル「ん」
そっかー、やっぱバレてたんだ。
アル「だから、これからは私達の前でも普通に話してくれて構わないよ。教えてくれてありがとうね」
ユイ「分かったー。そう言えばレンから聞いたけど、俺らが旅に出ても反対しないって?」
アル「あぁ、だってユイは急に消えるじゃない?転移した反応もないのにさ。前回はレンが書き置きしてくれてなければ、また誘拐されたのかと考えてたよ。そんなことになったら、私達は国内を焦土にしてでも見つけようとしただろうし」
激しすぎるだろ。
レン……やっぱ気ぃ利き過ぎw
俺のせいで国潰されるとこだったとかwww
レン「ユイは大事にされてることをすぐに忘れるんだよな」
アル「それはひどいね」
レン「だろ?」
ジル「ヒドい」
ユイ「んなことねぇし!」
なんだよ寄ってたかって!
アル「あ、拗ねてる?」
レン「ユイ、あんま反応すると遊ばれるぞ?」
ユイ「そうみたいだな」
遊ばれてる感ありまくりだ。
ユイ「じゃ、俺達そろそろ行くわな?」
いつまでもいたらそれこそ遊ばれるし。
アル「もう?せっかちさんだねぇ。ま、いってらっしゃい。ユイがどのように生まれたとしても私達の可愛い弟には違いないのだし、いつでも帰ってくればいい」
過去を語っても変わらないでいてくれるのは嬉しいな。
レン「良かったな」
ユイ「あぁ。んじゃ、いってきます」
ジル「ん」
2人に見送られ、俺達はピンクのドアをくぐった。
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