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レンが頭痛いと言うのでギルドへと急ぐ。
逆刃刀を必死で握りしめてるが……
この分だとギルドでも同じだと思うんだけど?
必死過ぎて気付いてないのか?
よっぽど気持ち悪いんだろうな。
まだ煩雑な思考のほうが聞き流せるってもんだ。
ようやくギルドっぽい建物にたどりついた。
ギルド名が“聖王の祈り”……
ここまで聖王だらけだといっそのことすがすがしく感じてきたわ。
レン「入んねーの?」
ユイ「入るよ」
うるさいだろうに、レンが逆刃刀の柄から手を離している。
なんかありそうなのか?
ドアベルがシャラララ、と涼やかな音を奏でる。
ガレイドとは大きな違いだな。
ユイ『どー?』
レン『ここも似たようなもんだな』
うえ。
レン『ちゃっちゃと聞くこと聞いて、依頼でも受けるかー?』
ユイ『そだな』
いずれは聖王に会ってみたいもんだが、今日でなくてもいーよな。
……なんてのがフラグだったりすんのかな?
俺はいっつも考えなければ良かったと後悔するんだ。
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