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フィリアス「ありがとう。楽しい時間だったよ」
イケメンが笑うとなんかムカつくよなー。
アルとジルは別だけどー
そう言ってる時点で俺も相当な弟バカ?(親バカ的な意味で)
結局、フィリアスは「そろそろ……」と言うレンをまだ足りないと言わんばかりに引き止め続けた。
日はとっぷり暮れ、深夜と言って差し支えない時間である。
フィリアス「あれ?もうこんな時間か……。良ければ食事でもどうだい?」
まぁ腹は減ってるし、俺は構わないけど……
レン「いえ、そこまでしていただくわけには」
笑顔を張り付け続けていてたレンはそうもいかないんだろうな。
フィリアス「こんな時間まで付き合わせてしまったのは私だし、謝罪の意味を込めて。ね、受け取ってくれないか?」
レン「はぁ」
レンは断れないんだよな。
フィリアスがベルを鳴らす。
紅茶を運んできたメイドが再び顔を出した。
フィリアス「食事をお願いできるかな」
メイド「は、はいっ、たっ、ただいまお持ちしますっ」
どもりすぎですよーw
レン「眠くないか?」
ユイ「だいじょうぶー」
俺は元々夜行性だったしなー
3日眠ってあるからまったくもって平気であるwww
フィリアス「あ、すまない。ユエ君は子どもなのにこんな時間まで付き合わせてしまって」
ホントそうですよねー。
ユイ「せいおーさまはー、さみしいのー?」
一瞬虚をつかれたような顔をした後、フィリアスは爆笑し始めた。
他人に愛されすぎて、自分の言葉は周囲にとって絶対で、恐れ多すぎてかあまり言葉をかけてくれなくて、
それは孤独なんじゃないのだろうか。
フィリアス「くくくっ、っ、ふふっ、あはっ、そ、そうだね……ふっ、確かに、私は寂しかったんだ。ねぇ、なぜ私が王になったと思う?」
?
知らんし。
フィリアス「私は王子では確かにあったのだけれど末っ子でね。上には7人も兄や姉がいたんだよ。王になんかなれるわけないだろう?だから、将来は兄たちの補佐をするべく修行をしていたんだ。しかし、私の魔力量が上がっていくにつれて狂っていった」
やっぱ魔力量測ったことないって嘘じゃんー
え?反応するとこ違う?
そんなことないよー
ツッコミは必要じゃんー
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