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スミマセン、話が逸れました……
はい、フィリアスの話に戻ります。
戻ればいいんでしょー
フィリアス「子どもの頃から私は甘やかされて育ったけれど、強くなったと実感を得られるようになってからは本当に周囲がおかしくなった」
暗い顔してやがんな。
ったく、これだからイケメンは……
どんな顔しててもイケメンだとか意味不明だわー。
フィリアス「対面した相手に異常に好かれるんだ。家族や城で働く者達に始まり、果てはそこら辺を歩いている市民まで。長年忠誠を誓って仕えてきた主を裏切った他国からの使者もいる」
ゼッテーこいつ、自分の顔わかっててやってやがるよなー。
フィリアス「私を暗殺に来た手練れの殺し屋ですら、私を殺せず自決するか依頼主を殺しに行っている。本当に狂ってるよね」
レン『せめて少しくらい話聞けよ。心の声がダダ漏れなんだよ』
ユイ『はいはいー』
だって、内容が子どもに聞かせる話でもないだろー。
そこんとこの感覚が麻痺してんのかな。
久しぶりに普通に話が出来て嬉しいんだろうけどさー。
フィリアス「私の世話をする人間は1日交代なのだけれど、5年先まで順番待ちだ。家族ですら順番を待ってるんだよ?家族なんだから普通にしてくれればいいのに……」
うえ、なんかすごいことになってんだな。
それはさすがに同情するわ。
レンよりも魔力が多いってんだからそれも仕方ないことなのかもしれないけど。
魔力コントロールだけでは能力はコントロールできないし、能力のコントロールを教えてくれる者もいないし。
上級神のバカはそこんとこ考えてねぇ。
フィリアス「ふふっ、すまないね……。こんなシケた話をしてしまって」
ほんとになー
レン「いえ、そんな境遇では仕方ないと思います」
レンは優しいなぁー。
俺はムリ。
似たような境遇だから共感してんのかな?
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