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フィリアス「つまり、私に能力がなければ誰も見向きもしないと……」
レン「いえ、そういうわけではありません。能力は薄れるだけで無くなりはしませんし?」
うん、そーなんだよなー。
レン「私個人の考えを申し上げますと、このまま現状維持がよいのではないかと思います。どんな課程があろうと、王となったからには国をいたずらに混乱させるのはいけません」
フィリアス「そう……。そうだよね」
意気消沈したフィリアス。
レン「ユエ、それを持って戻っておいで」
ユイ「はーい」
封印具を持ってレンの隣に戻る。
レンがしっかり者で助かるよ。
レン「王としては最善であろうと、人としては淋しいときもあるでしょう。その時はまたお話相手になりに参りますよ」
フィリアス「ありがとう……。それならまだ、がんばれるかな」
ふふ、と笑う顔はやっぱりイケメンで、俺はやっぱりイラッとするのであった。
……ま、食事はおいしくいただいたがな。
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