とりあえず残り物を消化しよう

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レン「ギルド行くか」 ユイ「はいはいさー」 レン「……」 無言で歩き出したレン。  ユイ「まって、おにいちゃ、あっ」 兄を追いかけようとしてかけだした途端、石につまづいてよろめく弟を演じる俺www レンが周りから冷たい視線で見られたらいいかなってwwwwww レン「…………」 急に視界が高くなったかと思うと、レンに抱き上げられていた。 そのままスタスタと歩き出して レン『急にどうしたんだよ、お前』 念話で話しかけられた。 俺の様子を訝しんでいるようだ。 ユイ『あー、なんか無駄にふざけたくなってな』 それ以外に理由はない。 レン『そうかよ』 あ、また溜め息つきやがったな。 ユイ『あとさー、数年ここで暮らすから。勇者来てある程度遊び倒すまで』 レン『重要なことさらっと言うんじゃねぇよ』 ユイ『重要か?俺の道具使えば一瞬で戻れるだろ』 あのピンクのドアは重宝してますw もう旅の課程とか無視しちゃってるなwww レン『それもそうか……。んで、理由は?』 レンって単純さんwwwwww レン『……俺には聞こえてんだけど』 あ、そうだったな。 ユイ『学園に通って勇者を待ち受ける。理由は暇だから』 レン『……はぁ』 また溜め息。 ユイ『溜め息ついてたら幸せ逃げるぞ』 レン『なんだよそれ』 あー、こっちの世界では通じないのか。 ユイ『ま、いいじゃん。それよりもギルド着いたんじゃね?』 目の前には東京ドーム2つ分くらいの広さを塀で囲った5階建ての建物があった。 まるで監獄みたいだが、たった一つの入り口のドアは開け放たれている。 ユイ「親切だな」 入り口横には案内板があり、各階の見取り図が表示されていた。 レンに降ろしてもらって、俺はしげしげと案内板を見上げた。 .
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