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ネオ「ここが闘技場だ」
教室のある棟から少し歩いた所にコロッセオのような建物があった。
その重厚な扉を開いて先生は中に入っていく。
閉まりかけたその扉を追いついたレンが支え、
レン「ユエ様、どうぞ」
と開けて待ってくれてる。
俺の力じゃ開けれそうにないから助かるわーマジで。
ユイ「ありがとう、レイ」
貴族の子どもっぽく振る舞えてっかな?
ネオ「お前は使用人にも礼を言うんだな」
ユイ「え?」
ネオ「いや、何でもない。実技試験を始める。さっさとやって終わらせるぞ」
ユイ「はあ」
いいならいいけど、何だったの?
ネオ「得意属性は何だ?自信満々で来てるからにはそれなりに使えるんだろ?」
人間達は中等部から魔法の授業が始まる。
だから貴族達も子どもを通わせ始める。
つっても庶民は中等部で初めて魔法を使うレベルで、自分の属性も魔力量も知らないことの方が多い。
貴族の親は自分で教えたりもしてるから、初級魔法くらいは使えたりするけど。
ユイ「どれくらいのレベルであればごうかくですか」
ちまちま課題のレベルを上げてくとかめんどくさい。
ネオ「お前、俺と似てるとこあるよな。そうだな……上級一発ぶっぱなしたら12歳にしてはなかなかやるレベルだ」
じゃあてきとーにアクアボールでいっか。
無詠唱で野球ボール大の水の玉を出す。
ネオ「おいおい、ガッカリさせてくれんなよ。たかが初級くらいで飛び級なんかさせらんねぇぜ」
分かってるって。
ユイ「なにかマトになるものはありますか」
ネオ「は?当てるのか?」
首を傾げながらも30cm四方の岩を出してくれた。
岩に向かってふわりとアクアボールを放る。
と、アクアボールの触れた箇所が“消えた”。
ネオ「っ!?」
ユイ「最上級並みの魔力注ぎ込んでみたけど、どーよ?(笑)」
ネオ「え?お前?あれ?」
いろんなことに驚いててよく分かんなくなってるなw
ネオ「アクアボールは初級魔法で……、最上級並みの魔力を圧縮してた?」
文章おかしいですよwww
ユイ「そー、さすが先生なだけあるね」
ネオ「さっきまでとキャラ違いすぎんだろ!?」
ユイ「あれ?そうだったか?」
背後のレンを振り返ってニヤリと笑みを浮かべる。
レン「いや、知らねーなぁ。気のせいじゃね」
レンも意地の悪そうな笑みを浮かべていた。
ユイ「だよなぁー。俺元々こんなだし」
ネオ「お前ら……どういうことだ?」
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