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ユイ「俺、ヤワじゃねぇから心配しなくていいぜ。普段は本性隠しとくけど」
レン「コイツの心配はするだけ無駄ですよ」
心配してくれてるから飛び級に対して不満だったんだろ?
良い人だと感じたからバラしとくことにした。
レンもバラすの反対しなかったし。
ネオ「……まぁいい。困ったことあったら言え。合格だ」
マルクス「ほっほ。ネオ先生を認めさせるとはなかなかやるのう」
振り返ればマルクスが学園長の姿でそこにいた。
ユイ「いつからいた?」
マルクス「たった今じゃ」
びっくりした。
ネオ「合格にしたから」
マルクス「うむ。ネオ先生が認めたとなれば他の先生も認めざるをえんじゃろう」
中等部への編入は線引きが難しいだろうに。
やっぱかなりの実力者なんだな。
ネオ「お前の成績なら特待生になることもできるぞ?要らぬやっかみが増えるだけかもしれないが、入学金や学費は免除される」
マジか。
ユイ「じゃー特待生やるわ」
もちろん即答ですが何か?
ネオ「んな簡単に決めていいのか?中等部はS・A~Fのクラスに分かれてるが、特待生は必然的にSクラスだ。Sクラスは成績優秀者や貴族が中心のクラス。今年入学する奴らの中には七大貴族の子どももいる。言っとくが、プライドの塊みたいな奴ら(クソ)だぞ?」
あれ?おかしいな。
副音声が聞こえた気がした。
ユイ「んなの蹴散らしてやるよ」
ネオ「ならいいが……」
納得してないって顔だな。
ユイ「何かあったら遠慮なく頼らせてもらうし」
ネオ「分かった」
仕方なしに納得してくれたようだ。
マルクス「来週の月曜に入学式があるからのう、10時までに来ておくれ。挨拶などの段取りを説明するでの」
ん?なにそれ
マルクス「おや?特待生は入学式で新入生の挨拶をするんじゃ。聞いておらんかったかの?」
マジかー。
金で飛びついたが、なんやらかんやら面倒くさそうだ。
ユイ「やっぱ特待生辞めるー。金は依頼受けて稼いでくるし」
マルクス「ほっほ。変わり身が早いのう」
ネオ「様々な特典を蹴って……」
マルクス「まぁまぁ、次の成績の子を特待生にすればよい。元々は反対じゃったろう?」
ネオ「そうだけどよ……」
呆れられてるねぇ。
ユイ「んじゃまた来週来るわなー」
二人に手を振り、レンとともに転移してギルドの部屋に戻った。
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