とりあえず編入試験

11/11
前へ
/294ページ
次へ
いきなりどしたよ? 最高神「僕も人間だった頃はユイ君くらいの子どもがいたんだ。懐かしいなぁ」 へぇー?  ユイ「でもそっか、そりゃ普通に人間として暮らしてたら子どもくらいいるよな」 きっと、もうとっくの昔に亡くなってしまっているだろうが。 最高神「ま、僕が神になった時点で僕に関する記憶は消えてしまったから、彼には父親が元からいなかったことになったんだけれど」 ……え? ユイ「じゃあ、なんで神になった者の記憶からは消えないんだ?」 最高神「そりゃ、その方がより世界を大切にするでしょう?」 ユイ「なんだよそれ……」 そんなのって、辛すぎるだろ。 神ですらいろいろなものに縛られて存在しているのか。 自分に関する記憶を消された家族・仲間たちを来る日も来る日も見守って、死ぬときも何もできなくて それなのにどうして 、神なんて続けていられるんだろう。 俺ならきっと、忘れられるなんて堪えられないのに。 最高神「僕は忘れてくれて良かったと思ってるよ。だって、寂しい思いをさせなくて済むから。あっ、そろそろ帰らなきゃ、また仕事溜まっちゃう。辛気臭い話ししてごめんね!また呼んでねー!!」 そう言って最高神は消えた。 レン「俺達も戻るか。学費稼がないとな」 ユイ「ん。そんで、その後に服取りに帰ろうぜ」 2人とも元のギルドの部屋へと戻り、マントのフードを被り直す。 レン「そうだな。ガレイドの人達も気になるし」 ユイ「そうそう、俺も同じこと考えてたんだ」 ギルドの入り口に転移、っと。 ユイ「んじゃ、がっぽり稼ぎますか!」 .
/294ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1164人が本棚に入れています
本棚に追加