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いきなりどしたよ?
最高神「僕も人間だった頃はユイ君くらいの子どもがいたんだ。懐かしいなぁ」
へぇー?
ユイ「でもそっか、そりゃ普通に人間として暮らしてたら子どもくらいいるよな」
きっと、もうとっくの昔に亡くなってしまっているだろうが。
最高神「ま、僕が神になった時点で僕に関する記憶は消えてしまったから、彼には父親が元からいなかったことになったんだけれど」
……え?
ユイ「じゃあ、なんで神になった者の記憶からは消えないんだ?」
最高神「そりゃ、その方がより世界を大切にするでしょう?」
ユイ「なんだよそれ……」
そんなのって、辛すぎるだろ。
神ですらいろいろなものに縛られて存在しているのか。
自分に関する記憶を消された家族・仲間たちを来る日も来る日も見守って、死ぬときも何もできなくて
それなのにどうして 、神なんて続けていられるんだろう。
俺ならきっと、忘れられるなんて堪えられないのに。
最高神「僕は忘れてくれて良かったと思ってるよ。だって、寂しい思いをさせなくて済むから。あっ、そろそろ帰らなきゃ、また仕事溜まっちゃう。辛気臭い話ししてごめんね!また呼んでねー!!」
そう言って最高神は消えた。
レン「俺達も戻るか。学費稼がないとな」
ユイ「ん。そんで、その後に服取りに帰ろうぜ」
2人とも元のギルドの部屋へと戻り、マントのフードを被り直す。
レン「そうだな。ガレイドの人達も気になるし」
ユイ「そうそう、俺も同じこと考えてたんだ」
ギルドの入り口に転移、っと。
ユイ「んじゃ、がっぽり稼ぎますか!」
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