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とある山の中。
ドラゴン「グォォォォー!!!」
レン「飛○御剣流、九頭龍閃」
刀の柄で九発の刺突をレインボードラゴン相手に繰り出すレン。
しかし、レインボードラゴンはどこ吹く風。
レインボードラゴンのうろこは基本属性全ての属性強化(無属性の身体強化を属性をまとわせた魔力で行う)を重ね掛けしたようなもんだからだ。
ユイ「レンー、そいつ相手に打撃攻撃は無意味だぞー」
うろこの間を狙って突き刺すならともかく。
レン「分かってるってー」
ドラゴンの爪による斬撃を数㎜のところでかわし、飄々と言ってのける。
じゃあなんでさっきからそれしかしねぇんだよ。
あ、ドラゴンの爪がマントの裾にひっかかった。
レン「うわっ、とと」
つんのめったレンだったが、数歩のステップで体勢を立て直す。
ユイ「大丈夫かー?」
かく言う俺は木の枝に座って高みの見物である。
レンの実力を測るために受けた依頼だしな。
レン「あと少しー」
戦っている騒音がなければのんきな会話でしかない。
レン「よし、仕上げだっ!」
またもや九頭龍閃。
ドラゴン「グギャッ!?」
九発目が当たった途端、ドラゴンのうろこが7枚と爪が2枚剥がれて地面に落ちた。
なんつーか、拷問みてーだな?
昔、足の爪が剥がれたことあるけど相当痛かったし新しい爪がはえてくるまでかなり歩くのに違和感があった。
が、気にしてない様子のレンは意気揚々とウエストポーチに素材を詰め込んでる。
でも、もしもし?
ドラゴンはレインボーブレス放とうとしてますが?
気付いてないはずはないのに、ゆったりしすぎじゃね?
下手したらこの山抉れますが?
ドラゴンは知性の高い生き物だが、我を忘れているのかそのことに気付いていない様子。
「ちっ、しゃあねぇなぁ!」
ブレスの前に飛び出す。
闇属性のブラックホールでブレスを吸収。
その後、威力を300分の1に弱めて優の頭上にホワイトホールを展開。
ちょっとした嫌がらせだ。
髪の毛焦げたりしてたらなお良し!
ドラゴン「ギャウ?」
ドラゴンもぽかんとしてた。
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