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ドラゴン「では、使い魔契約を行う」
なんやかんやあって、気が合うと分かった俺らはじゃー使い魔契約する?ってなってドラゴンも簡単に頷いちゃったりして、な状態でーす。
ドラゴン「汝、レンを主とし、永年盾となり矛とならんことをここに盟約す」
レンの左手の甲が光る。
そこに古代文字が踊る。
たぶん、契約紋だと思われる。
レインボードラゴンはかなり高位の魔物だかんなー。
あ、俺の使い魔契約だと思った?
ハっズレー!
ドラゴンが言うにはレンの方が気が合うってことだったよ。
魂の契約っていう、主が死んだら問答無用で使い魔も死んじゃう代わりに使い魔の力を最大限引き出せる契約方法。
主となる者に相当な信頼を寄せないと使い魔側からは提示しない。
簡易契約はちょいちょい使い魔が手を貸してやるくらい。
けど、簡易契約にも利点はある。
使い魔が瀕死の傷を負ったら主による召喚が解除され、元の居場所に戻り傷も跡形もなくなる。
命かけるほどでもない主のいる使い魔に重い負担を背負わせないってこと。
あ、そろそろ契約が終わる頃かな?
レンの左手甲にはくっきりと契約紋。
ちょっとかっこいい。
レン「ありがとう。俺、使い魔召喚までに学園中退しちまったから使い魔いなかったんだ」
うん、魔族でも使い魔召喚はするよ?
天界系のヤツは召喚されたことないけどね。
ちなみに、魔国の王は代々同じ使い魔を引き継ぐ。
というか、そいつらに認められてアルとジルは王になれたんだ。
レン「ユイ、どうした?考え事か?」
ユイ「あぁ、使い魔召喚についてご説明をだな」
レン「……誰に?頭大丈夫か」
そんな真顔で言わないで!俺のライフはもうゼロよ!
……そろそろ古い?↑
ユイ「そんなことは置いといてー、お前の右目がドラゴンと同じになってんぞ」
レン「あぁ、レインボードラゴンだからだろ。7つの場所に契約紋が現れて、それぞれにスキルがあるらしい」
うむ、レンが人外化した!
ドラゴン「魔力も多少上がっているようだな。先程までは5億弱であったが、今では6億くらいか」
レン「あ、そだ」
右腕にはめていた封印具を外したレン。
膨れ上がる魔力。
目を見開いているドラゴン。
レン「俺の魔力、10分の1にしてたんだった」
ドラゴンは驚きで固まっていた。
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