とりあえずイケメン死ねよ

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**** ーー授業は割愛して放課後。 え?何かあったほうがよかったか? じゃあ…………寝てた。以上。 3回ぐらい起こされたような気もするし、1時間くらいやけに教室が静かだった気もするが……何もなかった(`・ω・´)キリッ さて、この後はバイトだし帰るとしよう。 いったん帰って食事の準備をしなければ、帰ってきたヤツらからどんな制裁が来るか分からんしな。 なぜか……家事をするのは我が家で俺だけなのだ。 ……理不尽だ。 優「ユイー、一緒に帰ろー」 結「あ?」 俺は今黄昏てるところなんだ。 邪魔すんなよ。 そんな俺をお構いなしにヤツは続ける。 優「もー、何回も起こしたのにユイは全然起きないしさぁ。体育くらい起きて参加しなよ」 あぁ、今日は体育があったのか。 じゃあ体操着使ってないから持って帰らなくて済むな。 優「聞いてるー?」 結「女どもと帰れ」 どうやったら一緒に帰るという発想が出てくるのやら。 優「みんな今日は予定があるんだってさー」 そりゃ、明日はお前の誕生日だからな。 結「俺だって今日はバイトがある」 優「でもいつもいったん帰るよね?」 ……何故知っている。 ストーカーか? 優「ね、一緒に帰ろー」 男が「ね、」とかキモいだけだろ。 結「あ、もしもし。はい、出前お願いします。あ、如月です。そうですね、いつもの感じで。はい、よろしくお願いします」 優「?」 結「つーわけで、俺は直接バイト行くから」 ハーレム全員いない  ↓ 2人で下校  ↓ 異世界召喚巻き込まれ のパターンじゃね? 俺がそんなテンプレに引っかかるかよ! まだウダウダ言ってる優を置いて、俺はバイト先へと急いだ。 この時の俺は知らなかったんだ。 主人公の力ってのは逃れられないってことを。 .
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