とりあえずイケメン死ねよ

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**** 結「お疲れさまでしたー」 22時になり、バイトを終えて帰途につく。 いつもの通りイヤホンを耳に突っ込んで歩いていると、ポケットに入れていたケータイが震えた。 取り出してみると知らない番号からの着信。 結「はい、もしも」 お嬢「ちょっと、優を知りませんこと!?」 …………。 お嬢「何度も電話したのに、なぜすぐ出ませんの!?」 は?何言ってんのこいつ。 結「まさか、自分の用は何をおいても優先とか痛いこと思い込んでんじゃないよな?」 お嬢「ふっ、私の用は最優先に決まっています。当たり前ですわ」 絶対、電話の向こうでドヤ顔しているでろう声に思わず……… プツッ、ツーツーツーツー ないわーまじで。 価値観てなんでこうも違うんだろうか。 ハーレムメンバーは異文化交流並みによく分からん。 ちなみに、俺は一生日本から出ない! まだ見ぬ(今後も見る予定のない)地に想いを馳せていると再び携帯が震える。 それはまたもやお嬢からの番号で、すぐさま着拒する。 俺にだって平和はあっていいだろ? いいよな?いいって言えよ! なーんて考えてるとまた別の番号から電話がかかってくる。 嫌な予感はするけど、バイト先からだったら困るからとりあえず出てみる。 ?「もしもし?梨花だけど、優知らない?」 ……梨花って誰? 俺の知り合いに梨花なんていない。 が、とりあえずアイツ関連なことは分かったので終話ボタンを押そうとしたら 梨花「優がいないの……。家にも帰ってないって……。もしかしたら何かあったんじゃないかって…… 」 梨花とやらが電話の向こうで嗚咽を漏らす。 ……………………………しゃーねぇなぁ。 とりあえず心当たりぐらいは探してやることにするか。 .
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