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※レン視点
レン「あっ、ちょっ、おい!!」
バッタリと倒れたユイを慌てて抱き上げる。
顔面からとか何やってんのこのコは(´・ω・`)
村長「あのう……」
レン「はい?」
入り口のすだれの隙間から村長が顔をのぞかせた。
村長「治療は済んだのでしょうか?物凄い音がしましたが……中は何もないようですな」
レン「ええ。ご覧の通りですよ。みなさんは今、体力回復のために眠っておられます」
……で、いいんだよな?
ユイの魔力で治らなかったらそれはそれで驚くけど。
村長「……。その子どもが治してくださったのですよね?あなたではなく」
レン「はい。彼は特別でして」
村長「言動もあまりに子どもらしくないようですが」
ちょっと悪目立ちしすぎたか?
詮索はされたくないんだが……
レン「……」
村長「……いえ、恩人に無粋な詮索はやめておきましょう。仲間が助かった、それだけで充分です」
うん、頭の良い人は嫌いじゃないよ、俺。
レン「それでは、これからのことをお話ししましょうか」
あの受付がいつ様子を見に来ないとも限らんしな。
……今日でないことを祈るばかりだ。
ユイ「それはフラグだ」
レン「え?」
すやすやと眠るユイ。
今、ユイの声が聞こえた気がしたんだが……気のせいか?
てか、フラグって何?
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