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受付「死にたくなければ言いなさい」
レン「生かす気もないくせにぬけぬけとよく言うなぁ」
キンっ
当てられていたダガーを逆刃刀で弾く。
受付「なっ!!」
刀抜いたの気付かなかったんだ?
驚いてるねぇ。
レン「これぐらいじゃしゃべる気にはならないね」
受付「くっ!!」
いったん俺と距離をとる受付。
初速が早いから消えたように見えるわけか。
受付「サンダーアロー!」
その名の通り、電気を帯びた矢が降り注ぐ。
数は100本くらい?
よくコントロールできるよな。
俺まだ100本は無理だし。
魔力は上がってもコントロールの訓練は地道にやるしかない。
その点をこの受付は怠ってない。
受付「なぜ当たらない!!」
うん、当たってなんかやらないけどね。
全部逆刃刀で弾き返しといた。
レン「鍛錬が足りないんじゃない?」
受付「何ですって!?」
ワザと怒らせるようなことを言ったらすぐさま血相を変える。
案外短気なんだな。
受付「来なさい!レイダー!」
現れたのは真っ黒で大きな犬。
額だけ金色の毛で稲妻のような模様がある。
俺は使い魔呼べないんだよな。
不利かも。
受付「あなたはアイツの隙をつくって。私がそこを突く!」
2対1になるとやはり押される。
向こうのコンビネーションは完璧。
使い魔の攻撃を避けた先に受付の魔法やらダガーやらが襲ってくる。
それこそ縦横無尽に。
魔力も尽きかけてるってのに体力まで削られる。
レン「ちっ」
逆刃刀を鞘に収めた。
さすがに慣れないエモノでやれる相手じゃない。
逆刃刀を手放すことで相手の思考が俺の中に流れ込んでくる。
最大魔力量では俺のが勝ってたようだ。
この差は経験値、か。
(レイダー、次は右からよ!私は上から行くわ!)
(分かってんよ、マスター)
はいはい、右と上ね。
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