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それが二つの手、二つの足、一つの頭を象った瞬間、足元から火が噴き出し、火柱になって空に伸びる。
『メビウス・シティには空はないのではないかノ?』
そこ、突っ込むとこ!?
燃え上がった土塊人形。
それには見覚えがある。
強度を増したゴーレム。
こんなことが出来るのは……。
「【永久の久遠】……」
厳つい顔の男が呟いた言葉が全て。
いつの間にかその男はそこにいた。
全身を黒の衣服で包み込み、鋭い視線で、正面を見据えながら、ニヤリと笑う。
「【炎剣】……」
小さく呟いた瞬間、右手と左手、それぞれに握った短めの剣から炎が噴き出す。
そうだった、そうだった……。
俺は今更ながらに思い出していた。
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