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声に危険な香りが込められている。
実際に危険なやつだ。
俺は苦笑。
はいはい、間違いなく美女ですよ……。
『そうじゃノ!』
にこやかな笑顔。
ある意味、簡単。
ため息しかでやしねぇ……。
こいつは刀妖怪の九尾。俺が持つ妖刀【滅魂】に住み着いている、ま、いわゆる一つの化け物である。
さて、なんの話だったっけ?
あ、そうかこのクソ朝練の話かって……どっかの誰かの口癖がうつったみたいだ。
こんな上品なしゃべり方はねえよな、失礼。
『気取ってみても、無駄じゃがノ』
……先、続けんぞ。
朝練の話。
もちろん、こんなことを始めるやつは、俺たちの中じゃ、一人しかいない。
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