第2話【朝練】

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 後三周と聞いて、俺よりもはるか後方で、ギョッとした顔をした女の子がいる。  幼さの残る丸顔で、ショートカットの髪型がよく似合っている。  目がもう少し小さければ、男の子に見間違えられてもおかしくない。  俺たちパーティの中で唯一の中学生。  とはいっても、幼いのはその外見だけで、中身は結構大人だ。【魔法使い】って職業だけあって、頭がいいのだ。  ま、その職業のイメージ通り、体力はやっぱりないらしい。  先頭を走る理沙に大きく遅れている俺よりも、更に大きく遅れている。  もはや、走るというよりも、歩くに近い。  肩で大きく息を繰り返しながら、半分以上涙目。  普段はダブっとしたローブを着てたんでわからなかったが、細っせ。
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