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「んーん。決まってないよ」
「ホントに?良かったぁ」
そう言って満面の笑みになる彼女。
いや、可愛すぎるでしょ!
「じゃあさ、班組も?ね、ね?」
「もちろん!私もそのつもりだったし」
わー、嬉しい!!同じ班だぁ、と
喜ぶその姿を見たら
私じゃなくても頬がゆるむと思う。
「ええと、男女3人ずつだっけ?」
「そうだねー、女子は可奈でいいでしょ?」
「うん。男子はどうしよっか?」
「……姫里と組みたい男子、
いっぱいいるんじゃないの?」
「えっ?」
「ごめん、なんでもない。」
姫里から目をそらしちゃったけど、
すぐ隣からーー姫里の方から聞こえる
ふふっ、という笑い声。
「大丈夫だよ。
私 恋璃のこと、大好きだから」
さらっと、そんなことをいう姫里。
自分でも顔が真っ赤になっていくのが
とてもよくわかる。
学校で、
しかも誰が聞いてるのかわからない教室で
そんなことを言われるとすごくドキドキする。
色んな意味で。
さて、修学旅行もその準備もまだまだ
はじまったばかり……
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