修学旅行(班決め)

3/3
前へ
/7ページ
次へ
「んーん。決まってないよ」 「ホントに?良かったぁ」 そう言って満面の笑みになる彼女。 いや、可愛すぎるでしょ! 「じゃあさ、班組も?ね、ね?」 「もちろん!私もそのつもりだったし」 わー、嬉しい!!同じ班だぁ、と 喜ぶその姿を見たら 私じゃなくても頬がゆるむと思う。 「ええと、男女3人ずつだっけ?」 「そうだねー、女子は可奈でいいでしょ?」 「うん。男子はどうしよっか?」 「……姫里と組みたい男子、 いっぱいいるんじゃないの?」 「えっ?」 「ごめん、なんでもない。」 姫里から目をそらしちゃったけど、 すぐ隣からーー姫里の方から聞こえる ふふっ、という笑い声。 「大丈夫だよ。 私 恋璃のこと、大好きだから」 さらっと、そんなことをいう姫里。 自分でも顔が真っ赤になっていくのが とてもよくわかる。 学校で、 しかも誰が聞いてるのかわからない教室で そんなことを言われるとすごくドキドキする。 色んな意味で。 さて、修学旅行もその準備もまだまだ はじまったばかり……
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加