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「姫里さんっ、おはようございます!!」
1人の後輩の声を合図に、
次々に「おはようございます」と後輩からあいさつをされる。
でも、1番声を掛けて欲しい人は…
「…まだ来てない」
あー、期待してたのにな。
あの子がいるから朝練のある
憂鬱な朝も楽しくなるのに…
無論、朝練が嫌な訳じゃないけど
「おはよ、姫里」
「あ、可奈ー!おはよ」
「元気ないね?朝だから?」
「あー、うん。そうかも」
私の返答にまわりを見渡す可奈。
「…それだけじゃないみたいね」
うふふ、と可愛らしく笑う可奈。
「心配しなくても、そのうち来るよー
あっ、ほら。噂をすれば」
「やっば、時間ギリギリじゃん」
「おはよ、恋璃。
ほら、姫里も!おはよって」
「…お、おはよ」
「おはよ、2人とも」
「聞いてよ、恋璃。
姫里ってば恋璃が来てないだけで
朝から元気ないんだよ」
「えー?そんなに私のこと好き(笑)?」
「ちょっ////可奈?!」
「いやー、あついあつい。ふふ」
可奈に冷やかされるけれど、
私が幸せを感じる朝です。
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