Story30.灰音りかと御曹司の求愛

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ミナホさんのことが解決(?)してから、ツカサのタガがどうやら外れている。 今までにないほどの甘々なツカサと、どう向き合っていいのか分からない。 タオルで顔を拭きながら、鏡に映る自分を見つめた。 甘い雰囲気が流れる度、どうしていいか分からなくて態度に困る。 ツカサは平然と猫のように喉を鳴らしてくっついてくるけど、あたしは心中穏やかじゃなかった。 ツカサが触れる度、心臓があり得ないほど拍動して、ドキドキが文字となって口から出てしまいそうになる。 ツカサは平気なのかな。 あんなにくっついて、あんなこと平気で口にして。 「………、」 そう思うと、何だかあたしばかりが凄く好きなようで、ちょっと悔しかった。 予想以上に、あたしはツカサのことが好きらしい。
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