想い人

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「…!…っしー?にっしー!」 「…はい!えっ!?宇野ちゃん?」 「さっきから呼んでるのにシカトとか悲しいんですけどぉ~!」 「ごめんごめん!ちょっと考えごとしてた笑。何?」 「次にっしーの番だよ?」 「あ~!ありがとう!」 どうやら次は俺の番だった。全く動かない俺を心配したのか宇野ちゃんが教えてくれた。さっき聞いたのだか俺は日高とペアらしい。どうせなら宇野ちゃんと一緒が良かったなぁ~(遠い目) 日高といつものごとく手早く撮影を終えて楽屋に戻ると… 「あははは!秀太~それは違うよ!笑。」 「えっ?こうじゃないの?」 「違うってばぁ~!笑。」 「…おれこうだと思ってた(真面目に)」 「なに?なに?なに?」 「あっ!日高くん聞いて!秀太ってばぁ~」 今度は秀太と楽しそうな宇野ちゃん。そこに入っていく日高。前までは俺もすぐ入れたけど好きだと自覚してからは意識してしまい上手く装うことが出来ない。 たぶん彼女には知られていないと思うけど、些細な事でも一早く気付くから隠すのも大変なんだ。 「あっ!そ~いえばにっしー遅刻したよね?」 「そぅだった!罰ゲームどーする?」 「そ~やな~皆にジュース奢るのは?」 「いいね!おれコーラ♪」 「おれファンタ!」 こぅいう時一致団結するメンバー達。いつも自由なのに…。 だけどそんなメンバーだから8年もやってこれたんだ。 「にっし~!わたしはいつもね♪」 「へいへい~ 行ってきやす…」 「「「「「「いってらっしゃ~い!」」」」」」 後ろ髪を引かれながらジュースを買いに行くオレ。 いや!何か忘れてるような…? あ~!結局彼女が誰を見てるのか分からずじまい…悩。 まぁ~いいっか笑。彼女が楽しそうにしてるのが一番だから! 振り向かせれるように頑張ろう♪ ということで、パシリにされたので(勘違い…)みんなのジュース買ってきます! end
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