プロローグ

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喫茶店から家へ向かう途中会話は何もない。 龍之介が何も話すな聞くなってオーラを出しているから何も話せない。 玄関を開け中に入れさせリビングへと通す。 何も変わってないんだなと溢した龍之介の表情は悲しそうだった。 買い出しした食料を冷蔵庫に直し、リビングのソファーに座っている龍之介のためにコーヒーを煎れた。 それを言葉少なく受け取り一口飲んでから机に置く。 『旨いよ ありがとう』 微かに笑った表情はやはりどこかもの悲しさを刻んでいる。 俺も向かい側に座りコーヒーを啜った。 やはり苦い。 オレはコーヒーを飲むのを止め龍之介を見つめた。
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